セルフメディケーション、セルフケアということで菊芋料理

龍角散の新聞の一面広告が目につきました。キャッチコピーが「自分の健康は自分で守る!今こそ身につけよう!セルフメディケーション」というもの。

セルフメディケーションって

セルフメディケーションって、「自分自身の健康に責任をもち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」という意味で、医療費負担が大きくなりすぎて困っている国が、軽い症状の人はできるだけ保険診療しないでくださいということで、うちたてたスローガンです。

ちなみに、「龍角散ダイレクト」って、中国の観光客が必ず買って帰る「神の薬」のうちのひとつらしいです。龍角散は、桔梗、杏仁、甘草を基本とする薬で、代表的な漢方生薬の組み合わせ。杏仁(アンニン)って杏仁豆腐のアンニンで、あんずの種の中に入ってる仁です。この時期にあの広告は、もしかして新型コロナだって、かかったかな?のタイミングで龍角散飲んでくれたらいいよ。というメッセージも含まれているのかな?とかなんとか思ったりしました。 龍角散の宣伝をするつもりもないのですが、中国3千年の歴史のある東洋医学の発祥の国から来た人たちが「神薬」とするのは日本製の漢方製剤だったりするのが面白いですね。自国製品が信頼できる、ってどんなに幸せなことかしら、と改めて思います。

そうそう、話は遠まわりしましたが、これからは特にセルフメディケーション、セルフケアの時代に入るんだろうな、と思っています。現状で考えても病院に行くことが感染リスクになる。よほど信頼のできる空間にしか行けないということがしばらくは続くでしょう。自分の健康は人頼みにしないで、自分で作って守ることが大切になることは確かですね。

菊芋の効能はすごい

それで、2週間前に買って、まだ余っている、菊芋を思い出しました。菊芋にはイヌリンという成分が豊富にあって、これが血糖値を下げるので糖尿病に良い野菜として最近注目をされています。チップスや、お茶に加工されたりして生産者さんが増えているらしいのですが、なかなかまだ活用メニューが思いつかない。お芋のようなねっとり感もないし、苦くも甘くもないので特徴がなさすぎる。きんぴらにしたり、みそ汁にしたりして食べるけれど、存在感が今ひとつ笑 でも血糖値の高い夫のためについ買ってしまい、最後は余らせてしまう・・・。

そうだ、困ったときの簡単ポタージュスープ!冷蔵庫にはモロヘイヤがあった。

菊芋とモロヘイヤのポタージュ

①にんにく、コリアンダー、クミン、適宜をオリーブオイルで炒め、菊芋をスライスしたもの、刻んだモロヘイヤを加えてさらに炒める。②冷蔵庫にある豆乳や牛乳と水を入れて煮立たせ、ブイヨンを加える。③ ②をミキサーに入れてなめらかにする。④お鍋に、③を戻し煮立たせて出来上がり。⑤お好みでゆでた雑穀(私はハトムギを使いました)やパセリを散らす。

コリアンダーのスパイスを使いましたが、なければ胡椒でもOKですし、生のコリアンダー(パクチー)でもいいです。クミンやコリアンダーのスパイスを使うだけでちょっとアップグレードしたポタージュになりますから、スパイスは常備しておくことをおすすめします。それにスパイスにはそれぞれ効能があります。ちなみにパクチーには消化促進や片頭痛をとる効果が知られています。クミンは実験によってコレステロール値を改善してダイエット効果があることがわかっています。

菊芋の存在感はないポタージュですが、しっかり効能のある薬膳なのでおためしください。

どうぜ調理をするなら効能を狙いましょう。健康維持こそがアンチエイジングへの道です!

 

織田 縁 1960年代生まれ。現在社会人になる2人の息子を育てたのち東京都杉並区で日本のハーブブレンド『チャカラティーズ』を製造販売する会社㈱ワイズ・ドット・ファームを設立。登録販売者として帝都医療品配置共同組合員、漢方上級スタイリスト、料理研究家。お問い合わせhttps://ysdotfirm.co.jp

 

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